稲盛和夫さんの本が目の前にあった
カフェに入ったら本棚にあったんだよね。
目の前に。
そりゃ読むよね。
『いま、「生き方」を問う④』
シリーズ本らしい。
こんな箇所が目に留まった。
「p.58〜の怠け心といかに向き合っていくか」
どうやら稲盛さんは、また会社を始めた当初、稲盛さんを稲盛さんたらしめてくれた、宮木電機の専務の西枝さんという方に、随分
世話になったようだ。
自分の父親よりも歳上の人だったようだ。
どんな感じに世話になったかというと、
愚痴が出てきたときに、聞き役になってくれたそうだ。
「もうやめた」「もうイヤだ」と。
悩みをぶつけていたそうだ。むしゃくしゃすると、彼に電話して
「西枝さん、もう嫌になってきました」という。
すると、西枝さんが、「わかった、わかった。じゃあ、祇園の花見小路に、今日、ちょっといっしょに行こうか」といってくれる。
そうやって、
「イヤです。もうやめたいくらいです。」
と愚痴をこぼすために、西枝さんに電話をして、そこへ連れて行ってもらって、お酒をちょっと飲ませてもらう。
そうすると、もう愚痴を何もこぼさなくても、西枝さんに会っていると、それだけで元気が出てくるのです。
と!!なんていいシーンなんですかね。
こうやって面倒みてくれる相手がいるってね。
愚痴をこぼせてご馳走してくれるってのは。
「お流れちょうだいします」
って言葉があるんですね。
目上の人には、注ぎにいくのではなく、
杯をちょうだいします、ってのが流儀ですからね。